勉強のカラクリ 1

【中高一貫校と公立のちがい】

保護者の方が学生のころと今とでは、学校の様子も受験の方法もだいぶちがってきています。 初めてのお子さんの場合、とまどうことも多いのではないでしょうか? 新しくシリーズとして始めた「勉強のカラクリ」では、そうした疑問に少しでもお答えしていきたいと思います。 

 最近は中高一貫校を目指すお子さんが増えてきました。「経済的に無理」とお考えの方も、様々な補助制度ができてきたので以前よりも進学を考えやすくなっています。 「公立でがんばれば、あとからでも十分追いつく」と思う方もたくさんいらっしゃいますが、中学受験は公立の中学校や高校で習うものも出題されます。 中高一貫校に入ってからは、その学校のレベルによって進み方が異なります。トップ校や準トップ校ではどんどん先に進み、公立高校で習うところも中学校で進めていきます。 高校2年生で高校で習うべきすべての範囲を終わらせるので、高校3年生は1年間大学受験の勉強に専念できます。 この前の受験では公立のトップ校、横浜翠嵐高校が多くの東大合格者を出して話題になりましたが、私はコロナの影響で学校の授業や行事がなくなり、自分の受験勉強に専念できたからなのではないかと思っています。 それほど公立高校から大学受験でトップを目指すのは難しいのです。そもそものスタート地点がちがっているのですから。 

 中学受験は、確かに大変です。「小学生のころは、のびのび遊ばせてあげたい」というお気持ちもよくわかります。 ただ、情報不足であとから「ああしておけばよかった」「こうしておけばよかった」と悔やむのは残念です。 「ネットで何でも調べられる」とお考えの方も多くいらっしゃいますが、こうした情報をネットで探すことは困難です。 今後も私たちが勉強を教えてきた経験から、お役に立ちそうな情報をお伝えしてまいります。

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