勉強の裏技 45

【質と量】

勉強は「質より量」という人もいれば、「量より質」という人もいますが、結論から言えば「質も量も、両方大切」

「質より量」派の人は「とにかくたくさん勉強をすれば、学力は上がる」と信じていますが、例えばもう覚えている漢字を何ページも書かされるのはただの作業でしかありません。ひどい場合は罰ゲームのようにただ手がつかれるだけ、眠くなるだけで効率の良い学習から考えるとマイナスにしかならない場合もあるのではないでしょうか?

「量より質」派の人は、わかりやすい動画などを見て「もうわかった」と早合点(はやがてん)してしまいます。その場で理解したとしても、2~3日たつとすっかり忘れてしまいます。一度覚えたものをずっと忘れない天才タイプの人は、全人類の中でもほんの数パーセントしかいません。本物の天才だったら素晴らしいのですが、普通は何度も反復して覚えないと定着しません。

「質も量も、両方大切」とは、どういうことなのでしょう?

まず、「勉強をしろ!」と強制されてイヤイヤやる状態は最もよくありません。勉強する本人が「知らないことを知るのは、おもしろい」「できなかったことができるようになるのは、うれしい」と思う事から本物の勉強が始まります。

そういった前向きな心には、まるで乾いたスポンジに水がすっとしみこんでいくように、素直に勉強の内容が入っていきます。

また「〇〇のために勉強する」といった明確な目標を設定することもモチベーションアップにつながります。

「勉強が入ってくる下地」を作ったうえで、わかりやすい授業を受けることが大切です。授業を理解したら、そこで終わりにしてはいけません。本当に自分に定着させるためには、繰り返し練習する必要があります。

質とは「勉強に対する素直な気持ち」「明確な目標設定」「わかりやすい授業(これは、動画、参考書などでもよいです)」

量とは「「理解したことを定着させるための反復練習」

この二つがお互いに良い効果を発揮して初めて、本当の学力が身についていくのです。

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