勉強のカラクリ 8
【昔とちがう大学入試】
保護者の方が学生時代だったころは、大学入試といったらほとんどが「入学試験を受ける」というイメージだったと思います。
しかし上の資料からもわかる通り、今は学校推薦型選抜、総合型選抜や内部進学の割合が半分近くに迫っている時代です。
大学側からすると、一般入試で死ぬほど勉強をし、合格した途端に燃えつきて何もしたくなくなってしまう学生よりも、推薦や内部進学で高いモチベーションを持って入学してきた学生に入学してもらいたいのだと思います。
私も学校推薦型選抜、総合型選抜、内部進学、様々な生徒の指導をしてきましたが、合格するようなエントリーシートや面接のために、徹底的に
・高校時代に何をがんばってきたのか
・なぜその大学の学部、学科をえらんだのか
・大学に入学したら何を学びたいのか
・大学で学んだ事を将来のためにどう活かしていくのか
といった事を考えさせます。
そして、相手に伝わるような文章、面接の時の態度や話し方を指導します。
もちろん、一般入試の指導もしていますが、一般入試の人達は受験勉強をするのが精一杯で、これまでの自分を振り返ったり、大学で何を学びたいのか考えたり、将来自分は何をしたいのか想像する時間がほとんどありません。
基礎知識は重要ですが、どちらの生徒も見ていると、一般入試の人達が受験勉強に疲れ切ってしまい、合格と同時に何もしたくなくなってしまうのもよくわかります。
何のために大学に行くのでしょう?
学問の道をさらに深めるのもいいと思います。
大学で学んだ事を将来の自分のために活用させるのも大切です。
「何の目的もなく、ただ大学に入ればそれでいい」という時代は終わりつつあるのかもしれません。