勉強の裏技 64

【いい感じに準備する】

受験直前にあせる人が後を絶ちません。一番の原因は「情報不足」だと思います。「何でもすぐに調べられる」と思っているからか、現実を甘く見がちです。

自分が調べた情報が表面的なことだけで本当の実態がわかっていないのにもかかわらず、「何とかなるだろう」と楽な方へ、楽な方へと向かいがちです。

学校や先生から現実を突きつけられていたとしても、「何とかなるだろう」と考えたいのでしょう。

準備をする期間があったのに何もしなかったら、結果はおのずと決まってきます。短期間のがんばりが長い間コツコツ努力を続けてきた人にかなうわけはありません。失敗して初めて自分の準備不足に気がつきます。

失敗したくないからとものすごく神経質になる人がいます。受験や就職などの面接は、その人の人柄を見ます。自分では「完璧に面接をこなした」と思っても、面接官はプロです。これまで何人も面接をしてきた経験から、ほんの短時間でもその人の人柄を見抜いてしまいます。

どの集団でも求められる人柄というのは「自分をしっかり持っている」「周りの人とうまくやっていける」「臨機応変に対応できる」という事だと思います。

あまりにも神経質すぎたり、自分で暗記してきた言葉をひたすら棒読みで話し続ける姿は、あまり好感が持たれません。

予想外の質問をされた時に言葉に詰まって何も話せなくなってしまうのは、「臨機応変」の真逆です。面接も「対話」なので、自分で用意してきた言葉を一方的に話し続けるのは最もよろしくありません。

準備不足もいけませんし、準備しすぎもよくありません。人として魅力的な人は、温かい心を持ち周りをよく見て臨機応変に対応できると思います。「今」を楽しみながら、大きな人に成長していきましょう。それこそが良い結果につながっていくのですから。

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