勉強のカラクリ 19
【「自分の学校」というせまい世界】
日本の中学、高校は外部との交流がほとんどないので、自分が所属している学校が「この世のすべて」と思いがちです。
小学校でのびのび育った子たちが中学校に入ったとたん「先輩」「後輩」やクラスの「グループ」というしばりにがんじがらめになっていく姿を見るのは、とてもしのびないです。
良い先輩や良いグループリーダーがいるといいのですが、わがままな子がその場を仕切ってくるとみんな大変になります。
特に幼い子たちは、自分が所属している場所が「この世のすべて」で、どこにも逃げることができないと思ってしまう場合があります。
本当は「この世の中」はとても広いという事をぜひ知ってもらいたいと思います。
公立高校に入ると偏差値で分かれるので、学力的には同じような子たちの集団になります。
そこで仲のいい友達ができるといいのですが、学校によっては中学校と同じようにその場を仕切る子とそれに従う子に分かれてがんじがらめになってしまうところもあります。
いろいろな学校の子達を見ていますがこればかりは運なので、偏差値の高い低いは関係がありません。
集団から外れる事を恐れる子が多いので、「自分は自分」と堂々と過ごしている子は少数だと思います。
大学進学は一般入試の枠が減り、学校推薦型選抜と総合型選抜が増えていますが、「自分の学校にはどの大学から学校推薦型選抜の枠が来ているのか?」「他の高校は、どれくらいの速さで受験科目の授業を進めているのか?」など、周りと比べて今自分がどれくらいの位置にいるのかを冷静に分析していかないと大変な事になります。
「何とかなるだろう」とのんびり高校生活を過ごしていると、自分がぼんやりと考えていた目標に間に合わなくなってしまうかもしれません。
ひざくら学習塾は、受験情報を豊富に蓄積しています。何かわからないことがあったら、いつでもお気軽にご連絡ください。