勉強の裏技 84「小論文のコツ」
「学校推薦型選抜」「総合型選抜」本番の季節がやってきました。
小論文のコツをお伝えします。
「小論文」は「作文」ではありません。「作文」は比較的自由度が高いですが、「小論文」は「論文」なので自分が思ったことや感じたことばかり書いてはいけません。根拠を示さずに自分の考えばかり書いた文章は「作文」になってしまいます。
自分が目指す学部や学科の基本的な用語や最新のニュースはしっかり暗記して試験に臨みましょう。
ただ、よく使われる用語や型どおりの文章ほどつまらないものはありません。場合によったらチャットGPTで作った文章を丸暗記して試験に臨む人もいるかもしれません。
私は小論文指導をするときに、「自分の体験」や「その体験から感じたこと」を入れましょうと指導します。それこそがその人オリジナルの「論文」につながっていくからです。
「なるほどね、それなら自分でできる」と思うかもしれませんが、実はここからが難しいのです。小論文全体の中でどれくらいの割合で「自分」を入れていくのが適度なさじ加減なのかという事が、自分ではなかなか判断できません。
最初にも書いたように、自分の思ったことや感じたことばかり書くのは「作文」です。「小論文」は小さな「論文」なので、読む人が納得できるように自分の主張を裏付けるために一般的に使われている用語を使いましょう。欲を言えば国や各種の研究団体など信頼のおける機関がまとめているデータを示したいところですが、調べたり確認したりできない試験の場でまちがった資料は出せません。「見かけたことがある」くらいのあやふやなデータは出さないようにしましょう。
小論文は自分で書き方を学ぶのが難しいので、できれば学校の先生や小論文指導をしてくれる塾などで確認してもらいましょう。
ひざくら学習塾では、いつでも小論文指導を受け付けています。