勉強のカラクリ 30「2024年の学校推薦型選抜・総合型選抜」

今年の学校推薦型選抜・総合型選抜についての感想です。

まず、学校推薦型選抜は、高校3年間で良い成績を取っていた人の推薦なので、みな順調に合格しています。

総合型選抜は、高校の成績に関係なくチャレンジするものですが、今年は今まで以上に競争率が高くなっている印象です。

競争率の高い大学に総合型推薦で合格するには、やはり基本的に基礎学力があるかどうかが確認されます。

「誰でも」と言いつつ、やはり同じ内申点で4や5を取っていても、高校の偏差値でその価値はだいぶ変わってきてしまいます。

学校内では成績優秀でも、大学側はしっかり内申点の価値を考えています。大学に推薦で合格したかったら、中学校のうちからきちんと勉強して少しでも偏差値の高い高校に進学する事をおすすめします。

ただ、背伸びをしてその高校の最下位で合格した場合は、高校の勉強についていくのが大変になります。ということはよっぽど努力しない限り高校での内申点は低くなり、大学の推薦入試は難しくなります。しかも今は学力1本の一般入試よりも推薦入試のほうがどんどん増えてきています。一般入試で合格する可能性はさらに低くなっていくでしょう。

そうした最新の事情をよく考慮に入れ、自分の真の実力をしっかり見極めて進学先を決めましょう。

アルバイトの面接などでは「ひとがら」などで採用されるかもしれませんが、大学入試はやはり「学力」がないと合格できません。

しかも、学校の定期テストのように直前に暗記するだけで3年間の高校の学習内容が暗記しきれるはずもなく、日ごろからのコツコツ地道な努力がどうしても欠かせません。

今の子たちは「なんでも簡単にできる」と思いがちですが、勉強の世界に「簡単」はありえません。

手遅れになる前に、少しでも早く本当の勉強を始めましょう。