勉強のカラクリ 35「受験生は夏が勝負」

よく「受験生は夏が勝負」といいますが、それは本当のことです。

今までいろいろな受験生を見てきましたが、受験を甘く見ている人も結構います。「自分が本気を出したらすごい」とか、「受験直前に詰め込めば大丈夫でしょ」などと思っている人がいるのでびっくりします。

受験の問題はほぼ3年分の内容から出題されるので、学校の定期テストのように一夜漬けでどうにかなるものではありません。

また、夏で部活が終わるところも多いので、そこから本気を出してくる人たちもたくさんいます。

自分の中では今までよりも相当がんばったと思っても、周りもそれと同じかそれ以上にがんばっているので、なかなか順位が上がりません。

「塾のせいだ」「学校のせいだ」といろいろなもののせいにしても、みんな同じようにがんばっているので誰かに責任をなすりつけてもどうにもならないことなのです。

だから「入学した直後からしっかり勉強するように」と言っているのに、多くの人が中学入試、高校入試などの「合格」ですべてが終わったと思って勉強しなくなってしまいます。

「うさぎとかめ」のお話のうさぎように、「余裕だ」と思って勉強に向き合わなくなっていると、コツコツと「入学した直後から」力を抜かずに勉強をがんばってきた人にかなうわけありませんよね?

だからこそ、学校のあれこれがなくなる夏休みが最大のチャンスになるのです。これまでの遅れを少しでも取り戻すために、地道にがんばりましょう。

自習室の予約もとりやすくなったので、涼しい環境でたくさん勉強してくださいね。