勉強の裏技 109「楽しいことで心をいっぱいにする」

いやなことの影響力は、ものすごく大きいですね。コップの水にたった1滴インクを落としただけであっという間に全体に広がってしまうように、ほんのちょっとのいやなことが、あっという間に心を占領してしまいます。

うれしいことや楽しいこともたくさんあるのに、いやなことの前では全く無力です。いやなことがあったら、「うれしかったことや楽しかったことを思い出しましょう」とアドバイスされることもあると思いますが、正直いってあまり効果はありません。

いやなことを「すっかり忘れた」と思っても、何かのタイミングで繰り返し思い出すこともあります。

それほどまでに強烈なのが、いやなこと。そう簡単に対処できるものではありません。

ならばそのいやなことをなんとか克服できたなら、いろいろなことがスムーズに進むかもしれない。いや、「克服」までいかなくても、少しでも減らせることができたとしたら…

そうして様々なストレス解消法を探し始めますが、なかなかいいものに出会えないことも多いのではないでしょうか?

もっともよくないストレス解消法は、お酒、たばこ、お金を賭けること。体や心に悪い影響を与えることは、昔からずっといろいろなところで言われ続けています。

最近は最初無料でできるけれど、はまってしまうとどんどん課金してしまうものも多いですね。

簡単に始められるけれど、体や心によくないものは極力避けたいものです。

実は一番お金がかからなくてストレス解消によいことは、

・規則正しい生活

・バランスの取れた食事

・適度な運動

・ちょうどいい睡眠

「そんなこと、つまらない」とバカにする人も多いと思いますが、人間が快適な生活を送るために必要なことは、同時に心地よいことでもあるのです。

さらに、素敵な景色を見る、季節ごとの花を楽しむ、鳥の鳴き声のちがいを知る… 普段は気がつかないけれど、知ってみると奥深く楽しいことが身近にたくさんあるものなのです。

そうしたものに気が付くために、いろいろな勉強が役に立ちます。

なにも刺激的な事だけが素晴らしいストレス解消法だとも限りません。

また、あまり真面目になりすぎるのもかえってよくありません。「規則正しくしなくては」と自分で自分をがんじがらめにするのは逆効果です。

さぼることも、大いに「あり」です。ただし、休んだ後は元に戻る回復力も必要です。さぼり始めたら、そのまま永遠に戻れないこともあるので要注意です。

いずれにしても、自分に合った方法を探して、心の中を楽しいことでいっぱいにできるといいですね。