2024 大学入試セミナー

ブロードバンド予備校が主催する大学入試セミナーに参加しました。 まず、2年連続で増加傾向にあるのは芸術系統の学部です。今はSNSやネットが盛んなので、 映像科などがある芸術学部は人気が上がっています。また歯学部も増加傾向ですが、これは医学部を断念した受験生が流れてくるためです。  

 文学部、教育学部、経済学部、国際学部などの人気が復活し、ここ数年の文低理高(文系の人気が低く、理系の人気が高い)の傾向に変化が表れています。 

 近年理系の大学の女子枠が拡大されていますが、東京工業大学は2024年度入試より段階的に学校推薦型、総合型選抜の女子枠を増加させています。 同大学は東京医科歯科大と統合して2024年10月から東京科学大学として開学予定です。 おもしろいところでは、福井県立大学が恐竜学部を開設予定。小さいころに恐竜にあこがれた気持ちを大切にしてほしいですね。 

 その他私立大学で目立つのは、志望者数のランキングで4位になった東洋大学。前年度から118パーセント増加して8位から4位に大きく躍進しました。これはキャンパスが便の良い朝霞に移転したことや、 共テ利用が5科目から2科目に減ったことなどが考えられます。また同レベルの日東駒専の中で日本大学が不祥事続きだったため、東洋大学に流れた可能性があります。 

 気になる2025年新課程に変わってからの初めての共通テストですが、いよいよ国語に「実用的な文章」が入ってきます。どんな形式になるのかはまだわかりませんが、新課程では教科書で契約書の読み方など実用的な文章を扱っています。 数学は、大きな物議をかもした数学Bからベクトルがなくなったことが大きな特徴です。 英語は相変わらず単語数の増加が予想されます。 社会は、歴史総合、地理総合、公共などに変わったので選択の仕方がより複雑になります。 情報の試験が始まるのも気になるところです。 

 入試情報は、刻々と変わっていきます。常に最新情報をチェックしていきましょう。