勉強の裏技 71
【柔らかい心】
柔軟な体は健康的だと言われますが、勉強も柔らかい気持ちでのぞむ事が大切です。
自分のやり方へのこだわりが強すぎると、新しい情報が入ってきた時、柔軟に対応できません。
一般的に年をとると新しい事に対応するのが難しくなります。近年のICTの発展はものすごい勢いなので、様々な場面でパソコンやスマホ等の操作が必要になってきています。お年寄りだから「わからない」「できない」ではすまされなくなっています。
お年寄りならまだしも、若い人でもなかなか新しい事に対応できない人達がいます。
特に数学は次々に新しいルールが出てくるので、「自分のペースでいいよ」「ゆっくりでいいよ」と温かく見守っているとどんどん置いていかれてしまいます。
生まれつきペースがゆっくりの人達に「どんどん新しい事を身につけろ!」と強制するのは酷な事です。
しかし社会にはある程度一定の基準があるので、どうしても学校ではその基準にそって教えていかなくてはなりません。
それでは、生まれつきゆっくりペースの子達は、どうやって勉強していけばいいのでしょうか?
学校のテストは、自分のペースに関係なく範囲が決まっています。これは仕方がない事なので、その範囲の中で「これだけは確実に取ろう」という基本的な問題を繰り返し練習します。
また、こだわりの強い子にありがちな事ですが、基本的な事が定着していないのに難問ばかりに時間をかけてしまいます。
「できない」事が悔しくて、その問題が解決するまでいつまでも時間をかけてしまうのでしょうが、難問よりもまず基本の定着が重要です。
「できない」と思ったら、頭を柔らかく切り替えて基本的な問題に戻ってみましょう。
「全て」を目指さず、自分ができる事を確実にこなす事が大切です。無理せずがんばっていきましょう。