2020年度初、合格速報

この子は中学生のころから当塾に通っていました。
高校入試後も「これで勉強は終わり」と思わず、塾で苦手な教科を学習し続けました。
最初は大学の一般入試も考えていたのですが、
ギリギリな段階で「学校推薦型選抜指定校推薦」を考え始めました。

今年はコロナという事もあり、指定校推薦や総合型選抜（AO入試）を視野に入れる人が多く
厳しい争いでしたが、見事突破してくれました。
…というと簡単そうですが、指定校推薦やAOは志望理由書など
結構な量の文章を書かなくてはなりません。
この子はコミュニケーション能力が高く、
話をすると自分の考えをスラスラ伝えることができるのですが、
いざ文章を書くとなるとピタッと止まってしまうタイプです。
私は小学生から高校生まで作文・小論文指導をしてきましたが、
代わりに文章を書いてあげることは絶対にしません。
小学生は小学生、中学生は中学生、高校生は高校生の書く文章があります。
時々、賞を取った作文などを読むと、
「これはどう考えても大人が書いたものだろう」と思うものに出会います。
あからさまなのに、どうして賞をあげてしまうんだろう？と不思議になります。
たとえ多少つたなくても、その子が書いた文章こそ賞をあげるべきだと思うのですが…
スラスラと文章が出てくるタイプではなかったので、指導に時間がかかりとても大変でした。
それでも最後には、その子の良さが出た良い文章になったと思います。

人生は長い。大学に合格したから人生が終わるわけではありません。
大学で学んだことを生かして社会人になり、
これからもますます成長していってほしいと思います。