勉強のカラクリ　５

【高校受験・私立高校の併願】

神奈川県の公立高校入試は、バレンタインデーの2月14日に実施されることが多いです。 12月に中学校の先生と私立高校の先生が相談して、私立の併願校を決めます。「お金がないので、絶対に私立高校は受けません」という方もいますが、入試本番は何が起こるかわかりません。私立高校の併願を決めず、公立1本で受検したのに不合格になってしまい、結局公立の合格発表後の2月末～3月に入れる通信高校などに入るしかなくなってしまう場合もあります。中卒での就職は、その後の人生がとても厳しいものになってしまいます。「お金がない」と言いつつ、結局お金のかかる私立に進学するしかなくなってしまうのです。 

 「私立はお金がかかる」というイメージが強いですが、2020年度から国の就学支援金が大幅に引き上げられ、さらに神奈川県は独自の授業料補助制度があるので、私立高校への進学を考えるときに「お金」という不安が軽減されてきました。 しかし、こうした新しい制度があるのにもかかわらず、受験に関する情報を知らない方が結構いらっしゃいます。 立ち話をしているお母さま方の会話が偶然耳に入ってきたとき、「それは、こうですよ」と教えてあげたくなる気持ちをぐっとおさえます。 「何でもネットで調べられる」と言いますが、大切なことは案外広まっていないんだなとつくづく感じます。 勉強や受験に関することで何かわからないことがあったら、お気軽にご連絡ください。