勉強のカラクリ 4

【中学受験・才能の伸ばし方】

才能がある子は、どんどんその才能を伸ばしてあげたいと思います。 ただ残念なことに、何もしなくても自然に才能が伸びてくれるという事はほとんどありません。 常にアンテナを張ってベストな方法を探し出せたらよいのですが、素晴らしい広告のたくみな心理戦術にひっかかってしまい、ミスマッチな方法を続けてしまう人もたくさんいます。 

 私立や塾、予備校などは厳しく現実を示す傾向が高いですが、公立の学校は成績や自分の今の位置をはっきり教えず、進路指導もあいまいなところが多いように思います。 公立小学校のテストで常に90点以上を取っているから、ここ近辺にある神奈川県のトップクラスの横浜緑ヶ丘高校に余裕で入れると考える人がたくさんいます。 しかし緑ヶ丘に入る子たちは、公立中学校で教えるスピードよりもはるかに早く先取りで勉強しています。中学受験でトップ校に入れなかったから高校で「リベンジ」と考える子は、すでに小学生のころから中学、高校の勉強をしています。 簡単な公立小学校のテストとは、勉強している内容が全くちがっているのです。 

 現実は少しでも早く知るべきです。「かわいそうだから」といつまでもあいまいにしていたために、「がんばろう」と思い始めたときにはすでに時が遅すぎたなんて方がよっぽど「かわいそう」です。 「がんばったって、無理」と投げやりになり、「勉強なんて、どうでもいいや」と思ってしまう子もいます。 せっかく才能の芽があるのに、「どうせ、ダメなんだ」とあきらめムードになり、ゲームをしたり動画を見たりして時間を過ごします。 しかし人間というものは不思議なことに、ゲームや動画だけでは満足できない生き物なのです。 「他人なんて、めんどくさい」といいつつ、社会の中で生きる事をどこかで求める部分もあるのではないでしょうか? せっかく顔を出し始めた芽を伸ばしてあげないのは、とても悲しい事です。 

 「今の時代、何でもネットで調べられる」「大人なんて、何も知らない」と言っている子が持っている情報を教えてもらうと、フェイクニュースを信じていたり、広告にのせられているのに気がついていない場合があります。 大人が積極的に情報を収集し、正しいものを見抜ける力を養って子供たちをよい方向に導いてあげたいものですね。 

前の記事

勉強の裏技 45

次の記事

勉強の裏技 46